悩ましい雨

まず、この度の西日本豪雨による災害で被害に遭われた方にお見舞いを申し上げます。

台風が去った直後、続く大雨。とはいえ正直、雨でここまでの被害拡大というのは、想像しておりませんでした。

サエラさんは広島にある会社ですし、関係者の方々のご無事を祈るばかりです。

昨年は朝倉を中心とする九州北部豪雨、今年は西日本豪雨。「ウン十年に一度の記録的大雨」というのを毎年聞いているような気がします。

いくらそう言われても、実際雨が降ったり台風が来たりすれば人は家に籠って過ぎ去るのを待つのが基本スタンス、被害が出た後、誰が何の責任を取ってくれるわけでもありません。

私事ですが、実家の前の山は、その市の防災地図によれば崖崩れ特別警戒区域となってます。

しかし数年前、その山肌を素人目にも「大丈夫?」と心配になるほどえぐり、一戸建て建築用地として開発した業者がいました。地元の人達は長らく、そこは公団が管理している土地で、そんな意味のない開発はあり得ない、と思っていたのに、知らないうちに転売され、最終的に訳のわからない中途半端な造成をされました。買い手はつかず、実に中途半端な状態で実質放置です。

「これはひどい」として県にも情報が上がったようですが、だからと言って何かがなされたわけではありません。

 

たった数軒分の敷地のためにわざわざ新規に山を切り拓く必要が、開発されて半世紀の、高齢化による空き家対策の方が必要なこの住宅地にあるのか?いや無い。

「『うちは大丈夫』と他人事でいられる所はない」と言われる自然災害の多い日本では、諦観からか「どこでも同じ」とおっしゃる方もいます。

でも、自然の力にはどうしようもないなら、せめて、その被害を自ら拡大させてしまうような事をしない、という対策はできるのではと思うのです。

 

これと関係付けるのは軽微な被害なので不適切かもしれませんが、現在塗装絶賛進行中の我が家も、雨の被害と無縁ではありませんでした。

前回の記事で書いた、台風での足場幕ビリビリ、足場のパイプの落下(今思うと隣家に落ちなくてよかった…)以外に、梅雨後半に続いた雨で、水たまりが盛大に生じてしまったのです。

北側の地面が家に向かって低くなっていたため、雨の度に程度の差はあれ水が溜まりがちでしたが、台風の翌日、ここに面した裏口を開けたら北国…ではなくプールであった、でした。

7/4の裏口周辺。スニーカーでは裏口から外に出れませんでした。ぷかぷか。

下に敷いていたベニヤ板が筏のように浮かぶほどのプールになって、梅雨の晴れ間の太陽に温められ、北側なのにプール更衣室のように蒸し暑い。

家の中はログの天然の調湿機能のおかげで、ドアを開けるとむしろ中が涼しいくらいだったのに、その裏口に続く部屋だけ、ムンムンして、部屋の壁がカビても無理ないくらいのやばい雰囲気。

とりあえず、柄杓や砂利を買いに行き、溜まり水を汲んで、応急処置で砂利4袋入れて…まだ配管工事終わってないから、ほんとは土入れしたくないのですが仕方ない。

せっかくの貴重な梅雨の晴れ間、この裏口の塗装をしたかったのに、その前段階の作業をやらないといけないという。orz

地面もアレだけど、塗る対象の壁やドアに、湿気でカビがきちゃってるではありませんか。

実はこの北側は、以前も雨でカビが発生していたので、澤本さんからカビ対策に塩素をわけてもらっていたのです。それを塗って綺麗になった!これでサクサク塗れる!と喜んでいたのです。思えば平和なひととき。(これより下、汚い写真が続きます)

6/24時点の、問題の「プール」周辺の基礎周辺。40年保証、大丈夫か、というカビです。

裏口ドアの下部にも、カビ王国建国。えーん。せっかくのきれいな木のドアが〜

これが、翌日6/25の、2枚上の部分。塩素の力スゴイです。

それなのに、作業のできない雨続き。塩素で綺麗にしても、こんだけ降り続くと…と思っていたら、案の定。梅雨の晴れ間に行くと、今までなかった箇所にカビが領土を拡大。見に行くごとに、カビ王国の領土拡大。

7/2には、ドアの反対側の壁にもカビ領土拡大。そして、この後更に台風と大雨が来るのだった…(お察しください)

いかに外壁用塗料に防カビ作用があるとはいえ、そのまま塗るのを躊躇するカビの勢いに、また塩素を塗布。→また雨→また地面に水たまり→またカビ→水汲み出し&砂利入れ→また雨…のいたちごっこ。

柄杓で汲むのも面倒な何十リットルもの水量に、いらなくなった灯油用ポンプを使ったら、最初はスムーズに排水してくれたものの、土中の石粒によりおだぶつ。(そりゃそうだ、な結末。)

この不毛なデススパイラルに、いい加減キレそうになり、澤本さんに泣きついて業者さんに砂利を入れてもらったのでした。

庭仕事をやる方はご存知でしょうが、地面の窪んでる所を他とフラットになるまでにしたい、と思うと結構な量の土や砂利を入れないといけないのです。

雨樋がつけば、家の壁に近い部分がここまで雨で濡れることも減るのですが、雨樋を付ける←軒天などの塗装終了←塗装がまだ終わっていない←雨水溜まってカビてる、というこれもまた負の連鎖。塗装のため、基礎に養生をしていたのも、湿気が基礎に溜まる一因だったと思います。

実に、日本の家は雨仕舞いが大事、というのを痛感した次第です。

梅雨明けして暑い中、じめじめ裏口プールに砂利が入りました。う、うれしい…

以前いた東京の家は、周囲が林であまりに落ち葉や畑の土が飛ぶので、(一応東京)雨樋がつまるから設置しなかったのですが、軒が殆ど無い場所でもこういう事はありませんでした。

冬場はヨーロッパ並みに乾燥する関東太平洋側と、九州の日本海側とでは、地味に気候が違う、というのも理由かもしれません。

また台風が沖縄に接近中と聞きますが、塗装を始めて2ヶ月半が経過する今日この頃。今度は猛暑にあえぎながら塗装中ですが、雨や暑さから逃れたく、もう早く塗り終わりたい一心です。

スヌ族

投稿者: スヌ族

修羅の国F県にただいま建築中(2018年4月現在)。 すっかり筋力の衰えた夫と高所恐怖症の妻による、恐怖の外壁塗装が始まったばかりです。

この記事へのコメント

  1. スヌ族さん はじめまして
    毎回楽しく読ませてもらってます。
    特に今回のカビはとても参考になりました。これから建てようと考えてるのでとても参考になります。
    あれかとうございます。
    この次も楽しみにしていますよ~。

    1. ラブレさん はじめまして。
      コメントありがとうございます。いつも冗長な内容でお目汚ししております。
      カビには焦りました。梅雨にかからなければ、そんなに心配しなくていいと思うのですが、
      軒が浅く直射の少ない北側の地面がよりによって凸凹していたのが、理由ではないかと…
      雨が多少かかっても、家側の土が高くなっていれば、遠い側に雨が流れてくれるので、
      こんなにカビなかったんじゃないかなあ。
      早く塗装が終わらないから、雨樋が付けられないのも理由ですけど、それはもう卵と鶏ですよね。
      塩素は、効きますが、塗布した部分は白く滲んだ跡となりますので、そこだけお気をつけください。
      (前いた家の施工屋さんからは、白木の漂白にはクエン酸をすすめられましたがこれも効きました)

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