男のロマンとはなんぞや

唐突ですが、皆さんどういう理由でログハウスにしようと思われました?

まず最初に、今回の記事は決してログハウスをディスってるわけではない、ということをおことわりしておきたいと思います。そして長文です。サエラさんよろしくお願いします。

うちの場合、前回いた在来工法の家が思ったより音が筒抜けで、引っ越したのち相方が「今度はコンクリ造りにしたい」と言いだし、「コンクリなんて冬は冷えるし結露しそうだし好きじゃない。施工費も高いし。」と拒否したら、いつの間にか180度違うログハウスが候補に入っていたという…

これには、彼の「いい音で音楽を聴きたい」という希望もあったようですが。(決していわゆるオーディオマニアではありません)

そして、地震に強い、という事も理由の一つになっています。

ただ、「ログハウス」という言葉がついつい重厚な丸太タイプを連想させると同時に、(あの雰囲気もそれ自体は素敵なのですが、いかんせん普通の住宅街には存在が強すぎる)「男のロマン」という、曖昧模糊としてるくせに問答無用に思考停止を呼ぶ、謎のワードが連想ゲームのように連なってきてしまうのです。

そこには「DIY」「ツリーハウス」「ダッチオーブン」というのと同じく、たまの休みに旦那が勝手に楽しんでくれる分にはいいが、諸々の道具の置き場や後片付けの影響がこっちに来そうな予感がセットで付いてくる、女性の多くには不穏に感じてしまう響きがあります。(※この記事は女性が書いてます)

もちろん、ログハウスを自宅にすることになんの躊躇もない、むしろ大歓迎の女性もいらっしゃると思います。が、大体女性は日常生活の端々で諸々の後片付けを求められる事が多いのではないかと思います。だからそこらへんはとても現実的に、シビアに考える傾向があります。

その昔大学時代の友人達と話していた時も、当時のトレンディドラマ(死語)を引き合いに、「ログハウスなんて実際住んだら大変だよ」「なんで栄作はあんなにログにこだわるのか」と、すこぶるログハウスの評価が低かったのです。吉○栄作が出ていた事以外ドラマは全然覚えてなくても、友人のログハウスへの低評価だけは30年を経ても記憶してます。

最近も、知り合いの女性の、リタイア世代のお父様が「田舎に土地買ってログハウスを建てたい!」と男のロマンを語りだした時、「ストーブの薪割りどうすんの?」「ペンキ塗り面倒だし年取ったら危ない」「年取ってからの田舎は不便」「台風で雨漏りするってよ!」「家は性能!」

と、どこかの工務店の宣伝文句も混ざりつつ奥さん娘さんから一斉攻撃に遭い、しょぼしょぼ、となったところになかなか希望の土地が見つからず、夢は夢のままであるらしいです。今から思えばサエラさんを紹介して、お父さん1人用のログ小屋をおすすめすれば良かった。

そんな、女性にはどうも警戒されている(あくまで自分の個人的な経験による見解です)ログハウス、今時の家が色々と機能的で施工もラクになってきている中、それらの「面倒」を抑えて有り余る魅力をあえて選択するという人は、自分にとっては日本車の98%がATなのに、MTに乗るのと同じものを感じます。我が家の車がそうですが。(ただし、これを書いてる私はMT免許保持者ながら完全ペーパーのダメ人間です)

近年の戸建てが「ママの喜ぶ家」「家事動線のいい家」等の、いかに女性をその気にさせるかのキャッチコピーを繰り出しているのとは正反対の、ナニカをログハウスには感じずにはいられません。

そんなわけで、ログハウスを自宅として実際に建てるところまでいってしまった家庭は、そこの女性がよほど寛容な性格か、ご主人(とは限らないが)と同様、世の中から「変わり者」と思われる人なのではないかと勝手に思っています。

つまりは規格通りなのはヤダ、自分でいろいろやってしまいたい、不便と言われる事も楽しめる…だろう、きっとそうだ、といった多少のMっ気がある方ではなかろうかと。

私個人はログにこだわっていたわけではなく、Mっ気も無く、むしろ「ログハウスは寒い地域向きでしょ?北欧やカナダとか…「北の国から」じゃないけど、九州の夏には合わないよ」「外壁塗装?大変だよ」と相方にSっ気を発揮していたクチです。それがなぜ相方のログハウス志向にOKを出したかというと、

食事(特にご飯と刺身)が美味しそうに感じる素材感だからです。

これは自分にとって第一条件で、どんなにクールデザインだろうと、機能的でハイテクだろうと、おにぎりが美味しくなさそうに見えるツルピカのプラ感満載素材壁やキッチンはNGなのです。バブルの頃に流行ったあの素材感が、ここ数年じわりとまた復活している様に思うのは、アベノミクスのせいなんでしょうか。

シンプルな一汁一菜が美味しそうに感じるのは、石、土壁や無垢の木といった、やはりシンプルな天然素材に勝るものはありません。

随分と長々書きましたが、何を家に求めるかはその人で違うと思います。

高いお金を出しながら、今の家には無いリスキーな要素を求める「変わり者」は、車のMT同様、少数派でも残っていて欲しい、となんとなく思う今日この頃です。

投稿者: スヌ族

修羅の国F県にただいま建築中(2018年4月現在)。 すっかり筋力の衰えた夫と高所恐怖症の妻による、恐怖の外壁塗装が始まったばかりです。

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