入居したのが1年4ヶ月前というのを信じたくないほど家の中にまだ段ボールやらなんやらあるスヌ族です。
今回は趣向をかえてお庭関係の記事です。
ようやく外構工事を終えたばかりで、地面の高さが定まったから「これでエアコン工事が出来るぞー」と喜んでいる今日この頃なのですが(エアコンの無い夏は地獄←詳細はこちらをクリック)その外構をやる前に、木についてもうちょっと考えればよかったね、という事がありました。
ナンキンハゼ。
公園などに植えられているポピュラーな(特に関東以西では)木です。詳しい方は、これを庭に植えるのは間違いだよ、とすぐ思われたに違いありません。
スペード型の葉は秋に緑〜赤の素晴らしいグラデーションで紅葉し、落葉後の白いロウ状の実はなかなか可愛らしく、リースなどのデコレーションに使われたりします。
前住んでいた多摩地域の有名な恩賜公園にもこの木はあちこちにあり、広大なスペースですくすく育ったナンキンハゼは、堂々たる姿でした。つまり広い公園などに植えるものであって、別荘地ならともかく、普通の住宅街の、そう広くもない庭に植えるような木ではないのです。西日本なら楠もそうです。自生していますが、庭に植えることはまずしない。成長が早く大きくなり、根も張るからです。
なのでうっかり土が合って育ちまくると、後々大変だということは、重々わかっておりました。
わかってはいたのですが、(大きくならないうちに小さいうちから毎年強剪定すれば大丈夫じゃない?)などと思っていたのです。
なので、まだ基礎工事をやる前の空き地だった我が家に、生えて1年くらいのてんと生えの小さい小さいナンキンハゼが何株もあったので、2株残してもらいました。
そしてそこから1年後、家に入居した年の紅葉の頃には心配になるスピードで成長したので、1株は抜いて他の場所にこっそり移植しました。
この時もう一本も同じようにしていれば、と後から思うことになりました。
↑1本になったナンキンハゼ。発芽から2年経ったくらいです。この頃はまだ背丈ちょい位、かわいげがあった…
一本残したナンキンハゼは、まさにシンボルツリーにふさわしく、ドアの斜め前に夏は木陰を作り、秋は美しい紅葉で楽しませてくれていたのですが…
いかんせん、成長スピードが速すぎる。(o_o)強剪定の反動が来たか…
↓どちらも、上から1ヶ月後の写真です。あっという間に2m超えました。おかしいよ。
そしてごんぶとな根っこが伸 び す ぎ。
よくよく見ると、サツマイモのようなものがブロック塀の方に向かって地表に一部出ている。はたしてそれはナンキンハゼの根っこの一部でした。掘ってみたらブロック塀の手前まで芋のような太い根が伸びて、地中深く潜ってました。
このままでは、ブロック塀にヒビが入るのもそう遠くない。((((;゚Д゚)))))))
実家にヒマラヤ杉があり、根っこで塀に影響が出始め、伐採した記憶が蘇ります。てんと生えで楠も出現、「抜かんといけんね」と言っているうちにあれよあれよと成長し手がつけられなくなり、業者に引っこ抜いてもらうはめになった記憶も。
2階から見えるナンキンハゼも、数ヶ月でどんどん高さが出ているので、剪定といってもすぐに手を焼くようになるのが見え見えでした。
せっかく残した木だったけれど、この重さになるともう自分たちでは掘り起こして移植しにいくのは大変。このままだとあちこち支障が出そうなので、今のうちに伐採することに。
さて外構工事初日には、ナンキンハゼはあっという間に木刀のように枝葉をカットされ引っこ抜かれ、何事もなかったかのようにどんどん工事が進んでいきました。
↓中央付近に見えるのが半分くらいの高さに切られたナンキンハゼです。
↑根元の太さおそるべし。これで3年弱の木というのが不思議なくらいの成長速度です。ちなみに右端に写ってるのは枝ではなく、根の一部です。
それまでナンキンハゼのあったところは雑草ごと表土が取られ新しい土が入り、芝がわりのグラウンドカバー植物のポット苗がポツポツと入りました。かなり増えるものらしいのですが、植えたばかりの今は大丈夫なのかと思うほどスカスカの隙間だらけで、見た目一面殆ど土です。
↑ナンキンハゼの一部は切って残し、木の匙を作ることにしました。ただいま材木を乾燥中。
業者さんに植えてもらったのはこのグラウンドカバーと、多摩地域で慣れ親しんだエゴノキ一株のみ。自分達で徐々に庭を整えていく楽しみを残しておきたかったのです。エゴノキは初夏の白い花と、冬に実を食べに来るヤマガラを期待してのことですが、土質と気候が若干違うこちらでさてどうなりますやら。
↑3枚目の写真と比べていただければ、変化がよくわかります。エゴノキは現在休眠期。
2000年に第一回東京ガーデニングショーが開催された時、「こんな庭いいなあ」と強く印象に残ったのがこの「音楽家の庭」。一面の青い小花が、夕方閉園間際の傾いた晩春の光でぼうっと浮かび上がり、夢のような景色でした。カメラが壊れて写真が撮れなかったのが悔しすぎたのですが検索しまくったら当時の写真が出てきました。
しかし、これとて奥の高さのある落葉樹と、広い庭、長いアプローチがあるからこそ活きる「木漏れ日の中の小さなおうち」のブルーガーデン。我が家では無理そうです。_| ̄|○
こちらではちょっと郊外に行くとよく見かけるこの看板。やはり、庭木は後々のメンテナンスを考えて計画的に植えなければと噛みしめつつ、今後庭に植えるものをじっくり検討中です。
↓数年前隣接自治体で撮影。どうやら九州では有名な会社の看板みたいです。